三毛犬ジョニーへの伝言

旧「自堕落な蟻」 ブログ名変えました。ジョニーは昔飼っていた可愛いビーグルの名前です。

暗闇と蛍と玉鬘

地元の商店街で、夜8時から、「蛍を観賞しましょう」というイベントがありました。

子供をお風呂に入れる前に、皆を連れて、私も観に行ってきました。

でも・・、山の中でさらさらと流れる清水のまわりに飛ぶ、優雅な蛍を連想していましたが、悲しいかなここは東京の下町。静謐も緑も清らかな水も、ありません。

蛍は、金網の張られた大きな箱に、「閉じ込められて」いました。

この暑さでまいっているらしく、暗闇で目を凝らせど、蛍の光らしきものは見えません。

近所のお兄さんが、網にお水をまいてあげると、蛍たちはぱあっと光を放ちました。

まじまじと蛍を見るのは私も今日が初めてです。

・・でも何だか哀れな気もしました。。
イベントが終わったら、野山に放ってあげて欲しい・・。無理かなあ。

しかし蛍の光、って、微々たるものですね。

「源氏物語」に、玉鬘(夕顔の娘)のもとに、蛍兵部卿宮が訪ねてくると、源氏が玉鬘の側に蛍を放ち、蛍の薄明かりで玉鬘の美貌を見た蛍兵部卿宮は、すっかり彼女に心を奪われてしまった。。というくだりがありますね。

源氏はよっぽどたくさんの蛍を捕まえてきたのか、あるいは、蛍の光で相手の顔が見えるほど、当時の暗闇は深いものだったのか。。

おそらくは、後者のほうなのでしょうね。。

現代の文明に慣れきっている私は、明かりのない生活は考えられないし、暗闇の生活は怖いです。

でも蛍にとっては、平安のほうが、はるかに住みやすい時代だったんだろうな、と少し蛍に同情しました。。
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コラテラル

トム・クルーズが初めて悪役に挑戦したという映画、「コラテラル」を、遅ればせながら観ました。

感想は・・、ううん、決してつまらなくはないけど、少し冗長な感じがしました。
もう少し短くしても良かったのでは。。

宣伝の印象と違って、地味な作りの映画です。

トム・クルーズの役は、もっとくたびれた、枯れた感じの役者の方が良かったのではないか、とも思いました。

トムは、どんな映画に出ても、強力な「スターのオーラ」を発散させる役者です。
画面の端っこにいても、そちらに目が吸い寄せられてしまう人です。

主役のための映画(昔懐かしトップガンとか)なら、これ以上の人材はないでしょうが、こういう展開の地味な映画だとどうも・・。

例えばジャン・レノがこの悪役を演じていたら、随分雰囲気が違っていただろうな、と思います。
コラテラル スペシャル・コレクターズ・エディション コラテラル スペシャル・コレクターズ・エディション
トム・クルーズ (2006/04/21)
パラマウント・ホーム・エンタテインメント・ジャパン

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ヴァン・ヘルシング

やっとDVD借りられました!

いや~、西洋お化け大集合!の楽しい映画でしたよ~!

特に私のお気に入りは、ドラキュラの三人の花嫁たち。

怪鳥のごとくぶお~んと空を飛び、着地すればポン・キュ・ポンの超美女!

でもって、何かショックなことがあるたび、ムンクの「叫び」状態でフリーズ(笑)。

あの吸血美女たちは、観ているだけで楽しかった!

物語が進むにつれて、一人、また一人と殺されちゃうのが悲しい。。

コラ、狼男ヒュー・ジャックマン(主人公)。
吸血鬼には吸血鬼の言い分があるぞ。

私はこういうホラーなのか、コメディなのか、分類に悩むような映画が好きです。
「スリーピー・ホロウ」とか、「ジェヴォ-ダンの獣」とかね。
ヴァン・ヘルシング ヴァン・ヘルシング
ヒュー・ジャックマン (2005/09/23)
ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン

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キュウキョされました・・?

今朝、ぼんやりテレビのワイドショーを流し見しながら、掃除をしていたら、

「橋本真也さんがキュウキョされました」

という女性アナウンサーの声が聞こえてきました。

キュウキョ・・、急遽、何をしたんだ?と思ってテレビ画面を見ると、

そこには「橋本氏急逝」の文字が。。

誰もその間違いを指摘せず、キュウキョのまま、番組は別の話題に移ってしまいました。。

おいおい。。。

このままだと、文法的におかしい「全然元気!」「全然大丈夫」などと同様に、キュウキョが市民権を得ていくのだろうか・・・??

テレビは正しい日本語をお願いしますよ~。

可笑しくも、哀しく苦しい失踪記。

私と同年代の方ならば、たとえ作品を読んだことがなくても、吾妻ひでおという漫画家の名をご存知ではないかと思います。

私は特にファンというわけではないので、どんな作品を描いていたのか、すぐの浮かばなかったのですが、主にコメディ、ちょっとエッチっぽい(当時にしては)ドタバタとかを描かれていたように思います。


さて、「失踪日記」。
先日書店で、平積みになっていたこの本を、ふと衝動買いしてしまいました。

吾妻さん、何と漫画が描けなくなって、アシスタントを仕事場に残して家出、そのまま山中で生活していたそうです。。

ギャグ漫画風の絵で語られる「日記」は、悲惨そのもの。でも可笑しい。なぜか笑ってしまう。


山中で自殺しようと、酒をあおって首を吊ろうとするも、爆睡してしまう。
鳥かごに、餌として入れられているみかんを盗って、「ジューシー」とか言いつつ食べる。
「野生のダイコン発見!」と、畑のダイコンを掘って、そのままシャクシャク食べる。
捨てられているてんぷら油を拾って、「滋養が身体に染みてく~」と飲む。。(おえ)。


早い話が、ホームレスになっていたわけですが、本人いわく「取材力に出ていた、ということにしておいてください」。
他のホームレスが、チーズや酒かすを蓄えていると、「ここ取材費いいな~」・・(笑)。



客観的に見れば、鬱に苦しみ、アル中にまでなった吾妻氏は、かなり悲愴です。


もしこれが実写なら、あるいは小説なら、あまりに悲惨なノンフィクションになっていたところでしょう。


でも、なぜか笑える。
これは「マンガ」の持つ力です。
漫画家吾妻ひでおの才能です。


すごいよ。吾妻ひでお。

そして、奥様。

アル中で、漫画が書けなくなった夫に、「とにかく人物のペン入れだけでもして。後はやるから」と、仕事を引き受け、しまいに夫を拉致するように、強制入院。

離婚に踏み切れなかった気持ち、少し分かります。
元気に放蕩三昧するような夫ならきっぱり捨てられますが、こうもぼろぼろヘロヘロな夫だと、「私まで見捨てたら、この人どうなっちゃうんだろう」って、思われたんじゃないかな・・・。

とにかく、貴女は偉いです。

漫画家吾妻ひでおと共に、私は奥様も称えたいです。



失踪日記 失踪日記
吾妻 ひでお (2005/03)
イースト・プレス

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誰も知らない

主演の柳楽優弥少年が、カンヌ映画祭で主演男優賞を受賞したというこの作品、遅ればせながらDVDを借りてみてみました。

父親の違う4人兄弟が、母親に捨てられ、子供達だけでアパートで生活する羽目になる。
警察に行けば保護してもらえるけど、兄弟ばらばらで養護施設に入れられるのは嫌だ。
母親ははじめ現金書留で生活費を送ってくるが、やがてそれも途絶えて・・。

兄弟の面倒を見る長男役の柳楽優弥の、自然な演技が素晴らしい。
長男の、悲しみをたたえた静かな瞳が、観終わった後も心に残ります。。

この話は、実話を元にして作られているそうです。

1988年に起きた「巣鴨子ども置き去り事件」
当時は世間を騒がせたようですが、何故か私の記憶にはありません。
このころは、「女子高生コンクリート事件」など、陰惨な事件が多かったからでしょうか。

映画では、幼い次女は転落が原因で亡くなりますが、実際の事件では、長男と、その遊び友達(映画にも出てきましたが)に殴られ、蹴られて死んだ・・のだそうです。。
悲惨すぎます。哀れすぎます。

全ての元凶は、無責任な母親なのですが、現実の事件での長男は、柳楽優弥少年のような健気な少年ではなかったでしょう。

映画の完成度が高いことは確かだし、柳楽優弥の演技は必見ですが、もう一度、観たいかと思うか?と聞かれれば・・、もう観たくありません。

子供達が余りに哀れすぎて・・・、悲しい気分になりました。

この映画のせいで、母親役のYOUが苦手になってしまいましたよ(苦笑)。
誰も知らない 誰も知らない
柳楽優弥 (2005/03/11)
バンダイビジュアル

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笑顔が長持ち

今日の午後、「近頃変な人がいるから、気をつけなくちゃね~」という立ち話を、買い物の途中で会ったお母さん友達としていました。



学校のこととか、テレビのこととか、当たり障りのない話をして、その友達と別れ、夕食の買い物をするために、お肉屋さんに向かいました。



・・・すると、行きかう人が、私の顔を怪訝そうに見ています・・・??



ふと気が付きました、その原因に。。




私、まだ笑ってた。。!!

何故か私、昔から表情の切り替えが出来ないのですよ(汗)。。




「近頃、にたにたしたおばさんがふらふらしているから、気をつけなきゃね」



とか、今晩どこかの夕食の席で話題にされていたりして。。

免許の更新

今日は、自動車の免許の更新に行ってきました。



私は無事故無違反の「優良」ドライバーです。前回も今回もゴールド免許証です。



それもそのはず、この10年ほど、全然ハンドル握ってないもん!



自動車免許は、今や単なる身分証明になってます(汗)。



真理子(7ヶ月)が幼稚園に行くころには、「ペーパードライバー講習会」に行こうと思ってます。



そうでなくても、私が免許を取得したのは、栃木の田舎の教習所。



「だ~めだっぺよう!!」

などと罵られながら、対向車なぞな~んもない農道を、ぽこぽこと運転していたのでした。




こんな車線がいくつもある、せせこましい東京の道路なんて、とても怖くて載れませんぜ。。



縦列駐車なんてトライした日にゃ、絶対、夫の愛車を傷物にしますぜ。




「優良」の私にも(しつこい?)、30分の講習は必須でした。



何故なら道路交通法が5年前とは、若干改正されているそうなんです。



泥酔状態のトラック運転手に追突されて、幼い女の子2人が焼死した、痛ましい事件を受けて、飲酒運転の罰則が強化されたとか、運転中の携帯電話の使用が禁じられたとか。



私が免許を取ったころは、そんなに携帯普及してなかったからなあ。。



法も時代に即して、変わっていくものですね。



運転中の携帯が禁止されてからは、交通事故の数が激減したのだそうですよ。やっぱりね。。

息子、警察のお世話になる!?

そろばん塾に出かけた息子が、6時半を過ぎても帰ってきません。

どうしたのかな、もしかして居残りさせられてるのかな?それともどこかに寄り道しているのかな?

6時40分を過ぎると、さすがに心配になってきました。。


赤ちゃんに少しおっぱいを飲ませておいて、妹2人をおばあちゃんに預かってもらって、私は外に探しに行こう!


授乳していると、電話が鳴りました。
すぐに出られないので、留守電に切り替わりました。



「もしもし。○○(うちの名字)さんですか?○○○橋交番です。」



こ、交番!!

「実は、まさしくんが・・・」



万引きしたの??



「お金を・・・」



盗んだの??




「拾って届けてくれたので、預り証を書いて持たせましたので・・」



・・・ああ、良かった。。



でもその先の留守電の声が、よく聞き取れませんでした。

まだ息子は交番にいるのかもと思い、自転車で交番へ急ぎました。


ペダルをこぎながら、今度は、息子、一体いくら拾ったんだ?というのが気になりはじめました。



確かお金を拾うと、半分、もらえるんじゃなかったっけ?



10万なら5万、2万なら1万、いやいや、もしかして、大金の入ったスーツケースだったらどうしよう♪



私の心はどす黒い欲望にまみれていきました。。。




交番に着くと、もう息子は帰った後でした。


「おまわりさん」と呼んだほうがしっくりくるような、穏やかで優しげな中年の警官が、私に話してくれました。



「たとえ10円といえど、真面目に届けにきたのですから、立派ですよ。帰ったら、誉めてあげて下さいね。正直な、いいお子さんですね」



10円。。。



ぱんぱんに膨らんでいた欲望&今後の生活設計が、ぷしゅ~~~~。。。



息子。。。10円、普通警察に届けようと思うか・・?
やっぱりうちの子、ちょっと変わってるかも(汗)。



いや、ここはおまわりさんの言うとおり、誉めてやるべきなのか。。。



帰ったら、息子は「拾得物預り証」という、きちんとした書類をもらって来ていました。



10円のことでこんな立派な書類を作成してくださったおまわりさん、お手数をかけて申し訳ありません。



息子よりも、私は貴方を称えたいです。

もと十点小僧の悲劇。

今でこそ、担任の先生の宿題の嵐&スパルタ教育で、ほどほどに出来るようになりましたが、息子は漢字が苦手でした。
以前書きましたが、漢字のテストで10点を取ってきたこともあります(恥)。

これはそんな彼を襲った、ある悲劇のお話です。。

息子と私は、「ブッ○オフ」に古本を売りに出かけました。

計算してもらっている間、私達は店内の商品・・、私は古書を、息子は中古のゲームを、物色しておりました。

このころ、息子は車のレースゲームが大好きでした。特に「頭文字D」のような、山道を疾走するゲーム(道路交通法違反でんがな)が大好きでした。
この日、息子は「街道バトル」というゲームの続編(?)の「街道2」を探していたようです。

売り本の計算も終わったし、私も買う本を4冊ばかり選び終わって、「もう帰ろう」と声をかけても、息子はまだ真剣に棚を見て回っています。

そして、「あった~~!街道2」と喜んで、息子はゲームをレジで待つ私のところに持ってきました。

このとき、息子自身が一人でレジに行っていたなら、あるいは私が息子の持ってきたものをよく見ていれば・・、彼の悲劇は起こらなかったのに、と思います。。



家に帰ってから、早速息子はそのゲームを始めました。

起動・・・。
ジュースを用意して、臨戦態勢の息子。



能書きというか、ゲームの説明がざっと流れるも、さっさと飛ばす。。



すると・・、画面に侘しい木造家屋がたくさん映りました。



これは、貧乏長屋?



今度のゲームは、「日光江戸村」のような、時代劇セットの中を車で疾走するのだろうか?



そのうち、刀を持ったお侍さん風の男が登場。。



・・変わった登場人物ね・・?時代劇の俳優役なのか?
それともこの出で立ちで、車運転するの?



そして、町娘登場。



時代劇のお約束。ならずものにからまれる。



・・ここでFDが突っ込んでくる、という展開になるのか??



ちょっと待て。息子。何かおかしい。



ゲームのケースを、改めて見てみる・・。



「侍道2」


コントローラーを握ったまま、呆然とする息子。。
息子よ息子よ。いくら待っても車は出てこないよ(汗)。



君の気持ちを考えると可哀想だけど、おかあさんはひさしびりに大笑いしましたよ(笑)。



ホントの「街道2」は、後日、ネットで買ってあげました。
あまり面白くないゲームだったみたいだけど。



「侍道」はなんと18禁ゲームでした。
息子がレジに行っていたなら、店員さんも売らなかったんだろうけど。。



もったいないので、「侍道2」、私がやってみました。



でも争いごとの嫌いな息子も私も、格闘ゲームが嫌いなのです。



ならずものに喧嘩を売られても、ひたすら逃げて、町娘に「意気地なし。すっとこどっこい!」と罵られたり、食べ物屋で無銭飲食して、つまみ出されたりしてましたが、すぐに飽きました。



私のアタマでは、「スーパーマリオ」程度の単純なものしかついていけませぬ(汗)。

「輝夜姫」と「子羊」

これもまた「輝夜姫」と設定が似ているというウワサの、短編小説を読みました。

篠田節子「子羊」。

やはり近未来の設定の話です。
荒廃しきった未来の世界。「神の子」とよばれる少年少女たちは外の世界と遮断された、安全な施設で、十分な食事を与えられ、静かに生活していた。
彼らには、名前も与えられていない。ただ与えられるものを受け入れ、考えることも疑うことも、罪として教えられていた。
そして、彼らは16歳が近づくと、「他者のための生を生きるために」施設から消えていく。

主人公の少女、M24も、そうした「神の子」の一人だった。
彼女は、外の世界から来た小汚い笛吹きの少年に会って、それまでの自分の在り方に、疑問を抱き始めていた。
笛吹きの少年は彼女に、衝撃的な告白をする。
「逃げて!君はもうすぐ、殺される。この施設は、金持ち達に、臓器を提供するために、子供を育てているんだ」

M24は、遺伝子上の血縁に、臓器を移植するために、意図的に製造されたクローンだったのだ。

彼女は悩む。今までのように何も考えず疑わず、「神の子」として、施設の人間の言うところの、「他者のための生」のために死を受け入れるか、それとも笛吹きの少年とともに、汚く危険な下界に飛出して、生きるか・・・??

結末を言わずに大体のあらすじを話すと、こんな内容です。

「子羊」は、「輝夜姫」にクローンの話が掲載されてから、およそ半年後に「SFマガジン」に掲載されました。

確かに設定が、良く似ています。。

お金持ちの血縁のために作られたクローンが、安全な「施設」で、育てられ、16歳未満で姿を消していく・・という設定。

でも、私はアイデアの盗用とまでは思いませんでした。

たとえ「素材」に共通点があるにしても、「子羊」は、その後の調理法がまったく違ったものになっているからです。

何も考えず、疑わず、安穏に暮らしてきた今の状況を受け入れるか?
疑うこと、考えることは、苦しい。そして、外の世界は、危険で不潔で、何が起こるかわからない。
しかし、それでも・・・!

ヒロインが「決断」を迫られるラストは、なかなか感動的でした。
面白い小説です。

裏の世界では、臓器を目的に、子供が誘拐される事件が実際に起こっているそうですから、こうした実体を背景に、篠田氏も想像を膨らませたのかもしれません。
「輝夜姫」との類似は、あるいは偶然かも。

「アイランド」も、このぐらい見事に、独自のストーリーを展開してくれているなら、ぶ~ぶ~言いませんよ(笑)。