三毛犬ジョニーへの伝言

旧「自堕落な蟻」 ブログ名変えました。ジョニーは昔飼っていた可愛いビーグルの名前です。

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いずれはみんな死ぬ。

マイケル・ジャクソンをはじめ、一世を風靡した有名人の訃報を聞くと、彼らの全盛期だった時代を懐かしむと同時に、「どんな人生も終わるんだなあ」と改めて感慨にふけりました。

たとえ辛い人生であっても、華やかな人生であっても、いずれは確実に終わる。
心残りなことがあってもなくても、確実に終わる。


「100万回いきたねこ」の作者、佐野洋子さんは、ご自分の余命があと一年と知って、長年苦しめられた鬱病から開放されたといいます。

「終わりが見える」ことは、時に救いなんですね。

ほんの半世紀前まで、日本人の寿命は50年だったといいます。
まさに、人間五十年。

少し前の価値観なら、私はもはや晩年を生きていることになるんですね。

最近気分が塞ぐことが多いけれど、いずれは終わると思えば気が楽です。

森山直太郎の歌の通り、「くたばる楽しみとっておけ」。
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恐るべきこどもたち

園庭で遊んでいる同じ幼稚園の子ども達の遊びを、わが子の姿を目の端に入れつつ、ぼんやりと眺めていると、年長組の女の子美咲ちゃん(仮名)が「おうちごっこをしよう」と、同じ組の男の子昇一くん(仮名)を誘っていました。

「こういうおままごとって、いつの時代もこどもはやるのよねえ・・」と、自分の子ども時代を思い浮かべつつ、微笑ましく思っていると、

美咲ちゃんいきなり「出かけるなら出かけるって、どうして早く言わないのよ!御飯用意しちゃったじゃないの!」
「大体なんで休日にゴルフなのよ!子供と遊んでよ!」

「ごめん。ごめん。でもさ、男には男の付き合いってもんがあってさ。」


・・・・いやだ。そんなリアルなおままごと。。



「逃避行」 篠田節子

50歳になる専業主婦の妙子。何事も家族優先で、慎ましく暮らしていた彼女だったが、夫も大人になった娘達も、「社会を知らない無知な女」とどこが見下している。
妙子の心の支えは、ゴールデンレトリバーのポポ。
そのポポが、隣家の子どもに悪質極まりないたずらを受け続け、あるとき、その子どもを咬み殺してしまった。
夫と娘は世間体を考え、犬を保健所に差し出そうとする。
妙子は深夜、ポポを連れ、今までの生活や家族を全て捨てて、逃げる。
ポポを守るために…。

これほど惹き込まれる本に出会ったのは久しぶりです。
先が読みたくて読みたくて、ページをめくるのももどかしいほどでした。

ポポの描写がとても素晴らしくて、まさにそこに可愛い大型犬が尻尾を振っているかにように感じました。
動物好きにはたまらないです。

愛玩犬でも、犬は野生のもの、と感じさせられる描写も良かったです。

そして、主人公の妙子に私はいたく感情移入してしまいした。

彼女のしていることが正しいかどうかがさておき(トラック運転手のいうように、いかに子どもに非があるとはいえ、人一人を噛み殺したのだから保健所行きは仕方ないことなのかも)、その気持ちは分かります。

家庭のなかで孤独感を噛み締めている彼女にとって、いかにポポが大切な存在だったのかも。

「いい歳して、犬と家出か」とトラック運転手に言われると
「いい歳になっているからやったのよ」
と切り返す妙子。
何気ない言葉だけど、このやり取りは印象に残ります。

ラストでは、ぼ~ぼ~と涙が溢れました。

「人は犬を裏切るが、犬は人を裏切らない。かけた分の恩は必ず返してくれる」

名言です。

篠田節子さんの小説は、「子羊」の入った短編集と、「コンタクト・ゾーン」しか読んだことがなかったですが、面白いですね、どれも。

たくさん小説を発表されているようなので、読み漁るのが楽しみです。
逃避行 (光文社文庫)逃避行 (光文社文庫)
(2007/04/12)
篠田 節子

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