三毛犬ジョニーへの伝言

旧「自堕落な蟻」 ブログ名変えました。ジョニーは昔飼っていた可愛いビーグルの名前です。

オープン・ウォーター

去年の夏ごろ、「もう海には行けない」「プールにしとけば良かった~!」などと

男女二人が海上でサメに囲まれるシーンを流して、

盛んにテレビで宣伝していた映画「オープン・ウオーター」。

アレを観て、てっきり「ジョーズ」みたいなパニック娯楽大作かと思っていたんです。


大きく予想が外れました。

これは、「ジョーズ」などよりはるかに怖いです。


休暇中にスキューバダイビングを楽しもうとした、やや倦怠気味の夫婦。

彼らは、アホなインストラクターが、参加者のチェックを誤ったせいで、

広大な海中に、二人だけ、取り残されてしまう。

見渡す限り大海原。

水も食料もない。時間だけが過ぎ、助けは来ない。

そして・・、彼らの周りを、サメがうろつき始める。。


低予算映画で、主演二人は無名俳優。

ほぼ海中を漂うシーンのみ。

サンダンス映画祭参加作品(←これでこの映画のマイナーぶりがお分かりになると思う)。


物語のメリハリは少なく、やや退屈に感じる方もいらっしゃるかもしれません。

これは、ドキュメンタリー映画に近いです(実話に基づいているそうです)。

でも、怖い。

アメリカ映画のお約束、予定調和(いろいろ酷い目にあったけど、最後はハッピー♪)がないのです。

以下ネタバレになりますが・・・.






この夫婦、一昼夜海上を漂い続け・・、夫は何かの生物(おそらくサメ以外の)に足を傷つけられたのが

もとで、失血死してしまいます。

夫の亡骸を抱いて、妻は嘆きます。

その二人の周りを、サメが・・、ぐるりと囲みます。

妻は夫の亡骸を離し、・・・自分の装備を全て外して、入水してしまいます。。

そのころには、アホインストラクターも、二人を海上に残してしまったことに気が付き

大捜索がなされていたのに・・・。


実話でも、この夫婦は、「行方不明」のまま、今に至るのだそうです。

映画は、この事件を骨格にして、想像で作られています。

二人を本当にサメが襲ったのか、夫婦はサメに食べられてしまったのか、映画でも謎を残した終わり方をしています。

この映画は、「サメの恐怖映画」ではありません。

見渡す限りの大海原に、取り残されることの、想像を絶する孤独と恐怖、を描いた映画です。

メイキングでは、専門家の方が、サメは決して獰猛な生き物ではなく、こういう場合でも、人を無闇に襲うことはない、と仰っているそうです。

実際、この映画の撮影でも、主演二人は本物のサメに囲まれても、笑顔で演技していたんだそうで(すごいや)。

実話のほうでも、夫婦を殺したのは、サメではなく、「孤独」なのかもしれません。

私があの妻とおなじ立場に置かれたら・・、やはり同じ選択をしたかもしれないです。

娯楽とは対極の、怖い映画でした。

また観たいとは・・思わないです(汗)。
オープン・ウォーター オープン・ウォーター
ブランチャード・ライアン (2006/07/19)
ポニーキャニオン

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