三毛犬ジョニーへの伝言

旧「自堕落な蟻」 ブログ名変えました。ジョニーは昔飼っていた可愛いビーグルの名前です。

夢見る脳を見る。

不可思議な夢を見たことはありませんか?
いえ、もともと夢は不可思議で、脈絡のないものなのですが、予知めいたものだったり、随分長いこと会っていない人が現れたり。。
また現実世界にリンクした夢・・、火事の夢を見てたら、ホットカーペットの上でうたた寝してとか、目の前の数学のテストが全然出来なくて慌てたりとか(おばさんになった今でも見るんですよ、この手の夢)・・を見た方は多いでしょう。
一昔前は、フロイトの「夢判断」が流行りました。何でも「性的欲求不満」に強引に結論付けてしまう、アレです(笑)。
今現在、夢は脳がランダムに活動する、その副産物に過ぎない。と位置づけられ、「夢」の研究は学問として認められなくなっているそうです。

しかし、本当に夢は無意味なのでしょうか・・・?

清水玲子の「秘密2002」は、眠ったままの人間の、脳の見ていた「夢」の映像を見る、というテーマです。

犯罪に巻き込まれて命を落とした人や、凶悪犯の脳が記憶している「画」を見ることで、真実を探ることを職務とする「科学警察研究所法医第九研究室」・・略して「第九」。

この研究室に、新人研究員天地奈々子が配属されてきます。
彼女は少々天然?というか、変わった娘で、他の研究員からうるさがれてました。。
天地は、突然無断欠勤を続けるようになります。

ある日、「第九」に、臓器専用のキャリーケースが何者かから届きます。
それは、天地の脳でした・・。
「Search my body(私の体を探して)」というメッセージを添えられて・・!

天地は犯行が行われている間、眠り続けていました。

だが、その「夢」に、手掛かりがあるのではないか?
送られてきた脳は、大脳皮質のみ。生命維持に必要な脳幹と小脳は、体に残されているはずだ。
まだ天地は生きているかもしれない。

「第九」は、天地の脳を、MRIスキャナーで見ることを決意します・・・。


普通に生きていたときの天地は、よく分からない不思議系娘ですが、「夢」によって、彼女が何を考え、どう感じていたのかが・・、分かっていくんです。

ああ、職場の新人って、こういう感じだもんね。
まだ社会人になりきれていなくて、会社に馴染めないけど、意欲だけはあるし、仕事だって自分に出来ることは手伝いたい。
・・でも慣れてないからかえって失敗して、叱られたり邪険にされたりしちゃう。
そのジレンマ・・・。

会社勤めを長く続けている親友は、「天地の気持ち、よく分かる。身につまされる~」と漏らしてました。。

「秘密」によると、人の脳は死の直前になると、脳内エンドルフィンを分泌して、人を死の苦痛から解放しようとするんだそうです。。
九死に一生をえた方が、「音楽が聞こえて、なんともいえない良い気分になった」とか「お花畑がみえた」と仰るのは、このためなのでしょうね。
脳がその人を苦しませないように作り出した、現実にはない映像なのです。

天地の見た最後の夢に・・・、涙しました。
秘密―トップ・シークレット (2)    Jets comics 秘密―トップ・シークレット (2) Jets comics
清水 玲子 (2003/05/29)
白泉社

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