三毛犬ジョニーへの伝言

旧「自堕落な蟻」 ブログ名変えました。ジョニーは昔飼っていた可愛いビーグルの名前です。

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可笑しくも、哀しく苦しい失踪記。

私と同年代の方ならば、たとえ作品を読んだことがなくても、吾妻ひでおという漫画家の名をご存知ではないかと思います。

私は特にファンというわけではないので、どんな作品を描いていたのか、すぐの浮かばなかったのですが、主にコメディ、ちょっとエッチっぽい(当時にしては)ドタバタとかを描かれていたように思います。


さて、「失踪日記」。
先日書店で、平積みになっていたこの本を、ふと衝動買いしてしまいました。

吾妻さん、何と漫画が描けなくなって、アシスタントを仕事場に残して家出、そのまま山中で生活していたそうです。。

ギャグ漫画風の絵で語られる「日記」は、悲惨そのもの。でも可笑しい。なぜか笑ってしまう。


山中で自殺しようと、酒をあおって首を吊ろうとするも、爆睡してしまう。
鳥かごに、餌として入れられているみかんを盗って、「ジューシー」とか言いつつ食べる。
「野生のダイコン発見!」と、畑のダイコンを掘って、そのままシャクシャク食べる。
捨てられているてんぷら油を拾って、「滋養が身体に染みてく~」と飲む。。(おえ)。


早い話が、ホームレスになっていたわけですが、本人いわく「取材力に出ていた、ということにしておいてください」。
他のホームレスが、チーズや酒かすを蓄えていると、「ここ取材費いいな~」・・(笑)。



客観的に見れば、鬱に苦しみ、アル中にまでなった吾妻氏は、かなり悲愴です。


もしこれが実写なら、あるいは小説なら、あまりに悲惨なノンフィクションになっていたところでしょう。


でも、なぜか笑える。
これは「マンガ」の持つ力です。
漫画家吾妻ひでおの才能です。


すごいよ。吾妻ひでお。

そして、奥様。

アル中で、漫画が書けなくなった夫に、「とにかく人物のペン入れだけでもして。後はやるから」と、仕事を引き受け、しまいに夫を拉致するように、強制入院。

離婚に踏み切れなかった気持ち、少し分かります。
元気に放蕩三昧するような夫ならきっぱり捨てられますが、こうもぼろぼろヘロヘロな夫だと、「私まで見捨てたら、この人どうなっちゃうんだろう」って、思われたんじゃないかな・・・。

とにかく、貴女は偉いです。

漫画家吾妻ひでおと共に、私は奥様も称えたいです。



失踪日記 失踪日記
吾妻 ひでお (2005/03)
イースト・プレス

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