三毛犬ジョニーへの伝言

旧「自堕落な蟻」 ブログ名変えました。ジョニーは昔飼っていた可愛いビーグルの名前です。

バクマン。

言わずと知れた、大人気漫画です。
高い画力を持つ真城最高と文才に長ける高木秋人(ニックネームはサイコーとシュージン)がコンビを組み、プロの漫画家として「週刊少年ジャンプ」で高みを目指す・・というお話です。

掲載されているのも「週刊少年ジャンプ」。
作者はこれも原作大場つぐみ、漫画小畑健という「デスノート」コンビ。
現在9巻まで発刊中です。

漫画に描ける少年達の熱意と、週刊漫画誌のリアルでシビアな内情が描かれていて、素晴らしく面白いです。

「ナルト」(大好きだ)とこの漫画だけを読むために、最近週刊少年ジャンプを買ってます。
いかにも「息子のために買うのよ~」という顔をして
面白いものは、たとえいくつになっても面白いんですよ。

でも小畑健の絵は、「ヒカルの碁」の頃のほうが好きだったなあ。。
意図的に絵柄を変えたのでしょうか。
こういうクシャっとした絵はあまり好みじゃないんですよね。
巧いけど。

主人公2人が知恵を絞り、編集の助言(相性の良い人もいればそうではない人もいる)を真摯に受け止め、週刊誌という戦場で一進一退を続けるさまには、気持ちを同じくしてはらはらしたり、応援したくなります。

私のお気に入りは新妻エイジという、主人公のライバルの天才漫画家。
頭に漫画しかないような変人ではありますが、ピュアで素晴らしい洞察力(漫画に関してのみ)があり、またワガママでもあるという魅力的な少年です。

面白い漫画には、必ず好敵手がいますね。
「ナルト」でいえば、サスケ。
「ガラスの仮面」でいえば姫川亜弓。

しかし、漫画家を育てる編集者の力ってすごいですね。

今第一線にいる漫画家でも、デビュー作はつまらないものがほとんどではありませんか?
例えば井上雄彦のデビュー作「楓パープル」。
以前読んだご本人のインタビューでは、あのデビュー作はアンケート最下位だったとか。
あのころ誰がその後の漫画家井上雄彦の快進撃を想像したでしょうか。

物凄い数の投稿作の中から、あの今ひとつぱっとしない16ページほどの漫画を読んで、奇貨おくべしと判断したのは、慧眼としか言いようがありません。

サイコーとシュージンには、もともと才能のある少年ではあるし、亡くなったサイコーの叔父はかって人気少年漫画家だったという背景があります。

でも、最近登場した新人の静河流という青年、これがまさに編集者に育てられる漫画家タイプです。
静河は、暗い引きこもり少年で、描く漫画も「少年誌には不向き」と切り捨てられそうな陰気で凄惨な漫画だったのを、若い編集者山久が才能を見出し、引き立て、叱咤激励し、時には社会性を育てるために編集部に連れて行って挨拶させ、見識を広めるためにキャバクラにも連れて行き、影に日向に、引きこもり男だった静河を漫画家として育てようとします。
静河も、徐々にこの山久編集に応えようと頑張って(それなりに)います。
新妻の次にこの静河が好きです。

私もそうですが、昭和50年~60年代というのは漫画全盛期で、大学ノートに自作漫画を描いたことのある人、あるいはきちんとケント紙なり上質紙に、ペンで漫画を描いてみた人は多いのではないでしょうか。

そうした漫画友達の中には、本当に上手な子もいました。
素人目にはプロで通用するのではないかと思うほどに。

でも誰一人、プロになれる人はいませんでした。

たとえデビューしたとしても、生き残るのは厳しい世界なんだなあ、とこの漫画を読んで痛感しました。

あと、たとえ厳しい批評を受けても、「描き続ける」という努力が必要なんだと思います。

私は少女漫画家の清水玲子さんが大好きですが、以前何かの雑誌のインタビューで、昔の投稿作品は物凄くて(ご本人のお話では)批評も内容や絵にはまったく触れず、
「消しゴムはきれいにかけましょう。」とか、しまいには「まだ学生なのだから、学校の勉強をしっかりやりましょう」と言われていたそうです。

凡人なら、おそらくそこでアウトでしょう。
自分の描いたものを批判されるのは怖いし、描き続けるほどの熱意も、アイディアもない。

でも清水先生は投稿を続けられました。

清水玲子がいかに才能を秘めた逸材であったかは言うまでもないけれど、清水先生の場合は編集者に見出されたというより、「これが描きたい、伝えたい」という思いと、描き続けるという努力で成功した方なのではないかと思います。


閑話休題。

「バクマン。」にはまだ、この努力型の漫画家が出てきていないような気がします。

天才型、編集見い出され型ではないタイプ以外の漫画家が出てくると面白いのに。

思いつくのは、万年アシスタントのあのフラフラ中年男。

中井君は復活するのかしら。

バクマン。 9 (ジャンプコミックス)バクマン。 9 (ジャンプコミックス)
(2010/08/04)
小畑 健

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302:バクマン・・・存じませんでしたm(_ _)m

有名なんですね。
「ヒカルの碁」もアニメをちょいと齧った程度だし・・・。

明石の上さんもお奨めだし、漫画界を描いてる、ので今度立ち読み(おい)してみようかしらん♪
>清水玲子氏
そういういきさつがあったのですか!
驚きました。てっきり学生時代から逸材扱いで目を付けられてたのかと勝手に思ってました。(当時の担当、あふぉですな。)
新人はとりあえず蹴っとけ!みたいな扱いが宜しくない!
ワタシなら一言で即、筆を折ってます。←筆を執ってもいないのにw
やはり成功する人は違うんですね。
清水ワールドは確立されました。
氏の右に出る人は居ないでしょう。
かえすがえすも当時の担当は・・・・・(以下略)

2010.08.12 16:33 ゴエ #8iCOsRG2 URL[EDIT]
305:アニメ

確か「バクマン」も10月からアニメ化されます。
何と教育テレビで。
これで漫画家を目指す少年が増えるのかなあ。
かなり過酷な世界のようだけれどv-356

清水先生が学生時代に投稿していたのは、「りぼん」だったか「マーガレット」だったか(うろ覚え~)で、今の白泉社ではなかったです。
雑誌のカラーに合わないと思ったのでしょうか?

白泉社はわりと昔からキワドイ系というか実験的な作品が多いから、
結果的に清水先生には合っていたのではないかと思います。

・・とはいえ、逃がした魚は大きいですよねv-414

2010.08.12 23:50 明石 #- URL[EDIT]

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