清水玲子作「秘密ートップシークレット」が文化庁メディア芸術祭漫画部門で優秀賞を受賞しました。
清水作品がこうした大きな賞を受賞するのは、小学館漫画賞の「輝夜姫」に続いて二作目です。
長く愛読し応援してきた漫画家さんが、こうした公の場で実力を認められるのは、ファンとして嬉しい限りです。
平成23年度の受賞作品は次のとおりです。
大賞 土星マンション岩岡 ヒサエ日本単行本・雑誌
優秀賞 あの日からのマンガ しりあがり 寿 日本単行本・雑誌
皺パコ・ロカ (著)/ 小野 耕世、高木 菜々(訳) スペイン単行本・雑誌
秘密 トップ・シークレット清水 玲子日本単行本・雑誌 ファン・ホーム - ある家族の悲喜劇 - アリソン・ベクダル(著)/ 椎名 ゆかり(訳) アメリカ単行本雑誌
新人賞 なかよし団の冒険西村 ツチカ日本単行本・雑誌
まげもん。昌原 光一日本単行本・雑誌
マスタード・チョコレート冬川 智子日本Web・Mobile
http://plaza.bunka.go.jp/festival/2011/pdf/111215_award_detail.pdf
ファンとしての欲を言えば、大賞が欲しかったですが(汗
他の受賞作品では、しりあがり寿の震災ものしか私は読んだことがありません。
贈賞理由
実に緻密に構成された、近未来サイコ・サスペンス。舞台は50年
後の日本、死亡した被害者や犯人の脳から5年前までの視覚記憶を
映像として再生し、事件の隠れた真相に迫る「MRI捜査」の技術
が確立。担当する独立捜査機関の責任者である切れ者・薪警視正
と彼を慕う捜査官たちの、手がかりなき犯罪への挑戦が描かれる。
犯罪捜査のため、他者の過去や私生活の「秘密」を暴くことは、
どこまで許されるのか。人は果たして、それを知ることに耐えら
れるのか。物語は、権力と正義をめぐる根源的な問いを突きつけ
る。時にグロテスクな描写と華麗な絵柄との見事なバランス、上
質のストーリーテリングとキャラクターの魅力、扱うテーマの現
代性などに高い評価が集まった。主人公自身の「秘密」をめぐる
物語もいよいよクライマックス。満を持しての受賞といえる。
2月22日(水)から3月4日(日)まで、国立新美術館において受賞作品展が開催されるそうです。
関東圏にお住まいの方はぜひ!
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