三毛犬ジョニーへの伝言

旧「自堕落な蟻」 ブログ名変えました。ジョニーは昔飼っていた可愛いビーグルの名前です。

善意の行方

宮部みゆきの「パーフェクトブルー」という小説に、こんなシーンがありました。

(読んだのはもうかなり昔のことなのでうろ覚えなのですが)主人公には、数年前に不審な死を遂げた友人がいて、その事件が今主人公の巻き込まれている事件に何か関わりがあるらしい。
そこで主人公は、亡くなった友人の母親に、生前の友人の映ったビデオテープ見せてもらう。
友人の母親は、生きている息子の姿を見て、涙ぐんでいる。
失ってしまった宝物の、過去の姿を記憶している文明の利器は、時に残酷だ・・、と。



今日発売の「週刊新潮」を読んで、驚きました。

今世間を騒がせている秋田の事件、小1の米山豪憲君を殺害した犯人に、先月水死した畠山彩香ちゃん(もしかしてこの子も誰かに殺されたのでは、と今騒がれている)のお母さんの名前が挙がっている、というのです。

真実は、分かりません。

これが本当なら、もうじき報道されるでしょう。

誤報なら、大変なことです。謝罪どころではすまないでしょう。

事の真偽はさておき、私の気になったのは、この部分です。

彩香ちゃんの母親が、小1男児の母親に悪意を抱いたきっかけというのが、
彩香ちゃんが亡くなってほんの数日後に、豪憲くんの母親が、仲良しだった二人の子供が遊んでいる様子を映したビデオを、彩香ちゃんの母親にあげたことからだそうです。

「私の子は死んだのに、自分の子はこんなに元気だとでも言いたいの!」

彩香ちゃんの母親は激怒したのだそうです。

豪憲くんのお母さんには、無論悪意はないのでしょう。

しかし、子供を失ったばかりの母親にとって、生前の元気な娘の姿を冷静に、懐かしんで見るのには、もっともっと長い時間がかかるだろうと思います。

映像というものは、残酷です。

普段の状態なら、喜んで受け取っていたビデオでも、このような不幸のどん底にあるとき、どうしようもなく気分がささくれているときには、ただ腹立たしいものであったのかもしれません。

良かれと思ってしたことなのでしょうが、逆に相手を傷つける結果になってしまった。


もしに「新潮」の報道が真実で、本当に女の子の母親が豪憲くんを殺したのだとしたら、怖ろしく不幸なことです。。

そしてあまりにも、2人の子供達が可哀想です・・。


私が子供のころ、母はよく

「人に気持ちを考えてあげられる子になりなさい」と言いました。

今にして思えば、重い言葉です。。
スポンサーサイト

管理者にだけ表示を許可する