三毛犬ジョニーへの伝言

旧「自堕落な蟻」 ブログ名変えました。ジョニーは昔飼っていた可愛いビーグルの名前です。

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「ララピポ」奥田英郎

知らなかったんです。
知らなかったんです。こんな本だなんて。
ただ、全作品を読破しつつある奥田英朗さんの小説で、唯一この本だけが、図書館にも書店にも見当たらなかったから、ネットで注文してみただけなんです。

購入画面でちょこっとこの本のカバーを見たんですけど、遠目には幼い女の子の絵のように見えませんか?
そして「ララピポ」というタイトル、メルヘンぽくないですか?

しかし・・この本をメルヘンと言うのは、「羊たちの沈黙」をほのぼの動物映画だというぐらい、ズレておりました。。

届いた本を見てみると・・、まず帯に

「いや~ん、お下劣。」
※紳士淑女のみなさまにはお勧めできません(作者)。


そして表紙。
黒いカバーの上部だけ、鍵穴のかたちにくり抜いてあるんです。
幼い女の子と思ったのは、鍵穴から覗く絵だったんです。

・・その黒いカバーを外してみたら・・・・(絶句)!

図書館にこの本が見当たらなかった訳が分かりました。。
図書館の本って、カバーを外してビニールコーティングするじゃないですか。
この内表紙を堂々と表に出したら・・・、えらいことです(滝汗)。





まあ、何ですか。
30後半のおばさんが照れているのも見苦しいのでお話しますが、
この本は・・・

ええと、ええと
生命の誕生に関わる問題と言いましょうか、人間の本能の問題と言いましょうか・・、

早い話が

セックスしか頭にない、どうしようもない底辺の人間たちの、短編集です(爆死)。

それぞれが独立した物語ではなく、微妙に他のお話とリンクしています。


・上の階にすむ若い男の情事を盗み聞きすることに夢中になる、高学歴でプライドばかり高い(そして仕事のない)フリーライターの話。

・23歳のキャバクラ嬢(他にも風俗関係いろいろ)のスカウトマンのお話。

・セックス中毒?になってしまった「ゴミ屋敷」の43歳主婦の話。

・バイト先のカラオケ店を、脅されるままに売春宿化させてしまう26歳の気弱な店員の話。

・文芸志向はあれども、実力の伴わない、中年の官能作家の話。

・体重90キロのテープリライター(依頼主は上の官能作家)、玉木小百合の話。

いやほんと、皆どうしようもない。
何でそんなにアホなんだ?

でも・・・、面白いんです。笑えるんです。

特に最後の、玉木小百合の話。
この人の人物造形が素晴らしい!
一番笑いました。
・・決して彼女の体型に親近感を抱いたわけでは・・(汗)。

しょ~もない「負け組」の人間達の、地を這うが如き物語。

でも、それを見る作者の目は、徹底して温かく優しい。

後味も悪くないです。

はじめ引き気味だった私も、読み始めると楽しくて止まりませんでした。
結局3時間ほどで、一気に読了しました。

タイトルの「ララピポ」の秘密は、最後の短編に出てきます。

奥田さん、タイトルつけるの、巧いなあ。。
ララピポ ララピポ
奥田 英朗 (2005/09)
幻冬舎

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265:

記事にするのに照れますよね。お口直し?に、ガールがおすすめです。

トラックバックさせていただきました。

2009.05.01 17:12 藍色 #- URL[EDIT]
267:藍色様

お返事が遅くなって申し訳ありません。
いつもTBありがとうございます。
書評アップしていませんが、ガールも読みました。
奥田先生、本当は女?と思わせられるぐらい巧い小説でしたね~!

2009.05.27 01:07 明石 #- URL[EDIT]

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対人恐怖症のフリーライター、断れないカラオケボックス店員、 風俗専門のスカウトマン、デブ専裏女優のテープリライター他、 格差社会をも...

2009.05.01 17:08 粋な提案
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